プレゼンを資料を作成しているけど、伝えたいことを明確にできていない。
伝えたいことを上手く整理できない。
プレゼンの資料作成をする際にどのような形式でまとめればよいのか迷った経験はないでしょうか。情報の種類や内容によって、最適な整理方法は異なります。思考整理、現状把握、分析、問題点抽出などなど、情報を整理するときに非常に重宝するのが「図解」です。上手に「図解」を使いこなすことによって、伝えたいメッセージをひと目で分かりやすく伝えることができます。
今回は、プレゼン作成に使える超基本の「図解」を「使い方」と「事例」を含めて厳選して9パターンをご紹介します。
図解とは
情報を構造化し整理するためのツールと説明されることが多いです。
かみ砕くとプレゼン資料をテキストだけでまとめてしまうと、相手側が内容を難しく感じたり、瞬間的に理解できなかったり、イメージも湧きづらいことがあります。
そんな時に図解を使ってあげると、以下の3点のメリットによって内容がわかりやすくなります。
メリット
・情報&要素間の関係性を明確化
・文字情報を減らすことが可能
・頭の中の情報整理が可能
よく使われる図解のパターンには、主に以下のような3分類9つのパターンがあります。それぞれの役割を明確にし、難解な内容をわかりやすくしてくれる便利な表現なので、ぜひ押さえて下さい。
▼図解の分類
①分解表現
全体像を分解して、構成要素を細かく整理することで、詳細な分析が可能となります。情報のヌケモレやダブりの有無によって、使われる図解のパターンが異なります。
②特性表現
いくつかの要素の特性を比較・分析する時に有効な図解です。タテとヨコのマトリクス構造を基本に、複数項目を比較したり特定の2軸を比較することでポジショニングや問題点が見つかりやすくなります。
③時間軸表現
モノゴトを時間軸で捉えて視覚的に表現することによって、新たな問題点が発見できたり、どのような手順をとればよいかが理解できます。情報をシンプルにわかりやすく表現したり関係性を明確にする図解となります。
分解表現
ロジックツリー
大きな概念を構成要素別に分解し、さらに細かく分解する。このように段階的に分解していくことで全体像を把握することができ、問題点が浮き彫りにすることができたり、解決策の打ち手をもれなく構成することが可能になります。
ロジックツリー事例
ベン図
集合関係をわかりやすくするため、全体集合を長方形で、部分集合を円で表した図を意味します。異なる要素の共通項を見つけたいとき、視覚的に表したいときに便利な図解です。
ベン図 事例
ピラミッド図
各階層の比例関係と階層関係を表したい時に有効です。特に上下関係や、比例関係の表現に適しています。組織の構成図やピラミッド図を逆に表現することでマーケティングファネルなどの表現に使えます。
ピラミッド図 事例
特性表現
表組み
情報整理の比較分析として基本の図解です。タテ軸とヨコ軸の組合せによるマトリックス分析によって比較・分析などが可能となります。
表組み 事例
二次元マップ
表組みで様々な情報整理をしたのち、その中でも重要な2つの項目をピックアップして、マップに展開したものが二次元マップです。対象を一枚のマップ上に表現することによってそれぞれの関係値が明確化できます。
二次元マップ 事例
四象限マトリクス
二次元マップをさらにシンプル化し、タテ軸/ヨコ軸をそれぞれ2分割し、全部で四つの象限に分類した図解です。異なる2つの視点で四分解することで、シンプルでありながら多面的な分析が可能となります。
四象限マトリクス 事例
時間軸表現
因果関係図
原因と結果の関係を明確にするための図解です。複雑に絡み合う問題のポイントを端的に示す際に有効です。図形と図形の間に矢印を置くことで表現できます。Before→After型と言われることもあります。
因果関係図 事例
プロセスチャート
一本の時間軸でプロセスの流れを視覚的に説明することを目的とした図解です。プロセスの出発点から到達点への過程(活動や意思決定)を図解表現することにより、ボトルネックの特定やプロセスの単純化と改善に役立てるメリットがあります。
プロセスチャート 事例
フローチャート
「プロセスチャート」が大まかな流れを描いているのに対して、「フローチャート」はきめ細かいフローを表すのに有効です。判断、分岐、処理、入出力など、実際に行う手続きなどをきめ細かく、正確に表現することで、作業内容の整理や正確な把握に役立ちます。
フローチャート 事例
さいごに
いかかでしたでしょうか?
図解は思考整理の役割を担ったり、伝えたいことを視覚的にわかりやすく説明することを可能したり、さまざまな場面で重宝します。今回ご紹介した9パターンの使い方と事例を覚えておくことでイロイロと応用が可能なので、是非マスターしてください。