プレゼンの際に何が言いたいのか分からなくなってしまう
ついつい自分の言いたいことを羅列してしまう
そんな人にお勧めなのがTAPS(タップス)法です。
プレゼンの超基本的な構文でありながらも、あるべき理想の姿と現状を比較し問題点を明確にするためのフレームワークでもあります。
プレゼンのみならず、以下の分野でも活用できるのでぜひチェックしてみてください。
TAPS(タップス)法とは
理想と現状のギャップを問題点として伝え、理想に近づくための解決策を提示する流れで、主に相手に何かしらの行動を促したいときに有効なフォーマットです。
To Be:理想
As Is:現状
Problem:問題
Solution:解決策
これら4つの流れで構成を考えます。
「問題点が何であるか?」を明確化して共有することで、相手にとって自分ゴトで話を聞いてもらいやすくなるメリットがあります。
あらゆるプレゼンの根本にあるのは「問題解決」です。
顧客やユーザーの問題点(悩み、うまくいかない原因など)を解決するためにプレゼンをしているケースがほとんどです。
プレゼンで必ずつきまとう「問題解決の整理」
問題解決とは、理想と現状のギャップを埋める取り組みのことです。
理想と現状を比較することより生じるギャップを問題点として可視化し、そのギャップを埋めるアクションを解決策として表現されます。
以下に関係値を整理したので、フォーマットとしてご利用下さい。
TAPS(タップス)法の詳細
プレゼンの際もT→A→P→Sの順で進めることで相手に受け入れてもらいやすくなります。
プレゼンの準備段階では以下にならって作成を進めるのがよいと考えます。
To Be (理想)
理想やあるべき姿のことです。
相手に「理想の状態とはどういったものなのか」を提示し、それに同意してもらうことで、その先を知りたいという気持ちが起こります。
必ず、相手に納得してもらえる理想像を描く必要があります。
As Is(現状)
現状を表す言葉です。
理想の状態と、「現状にギャップがないか」を確認する段階になります。
理想と現実のギャップをしっかりと可視化することで、この先のステップに興味を持ってもらえるようになります。
Problem(問題)
理想と現状のギャップを生んでいる「根本的な原因」を明確にすることです。
理想に向かって努力しているのに、どうして現実との間に差があるのかのギャップを分析し、なにが障害となっているのか、はっきりとさせていきます。
ここで注意する必要あるのは、なるべく客観性を持たせることです。
相手に「たしかにそれが課題だな」と思ってもらい、できるだけ早く改善しなければいけないことだと認識されることがゴールです。
Solution(解決策)
最後のステップで、「問題に対する解決策」を提案します。
上記で特定した課題の解決には、この解決策こそが適切だと納得してもらえることが重要です。せっかく相手と共有した課題であるのに、それと関係ない解決策を提案してしまうと、このストーリー構成の意味がなくなります。
TAPS(タップス)法を使った事例
実際にTAPSを用いて、プレゼンや提案の内容を考えた場合のサンプルを掲載してみました。
よければ参考にしてみてください。
英会話
To Be:理想
「英語を学習してグローバルに活躍できる人間になりたい!」
英語の習熟度と年収には相関関係があり、英語ができる人ほど年収が高くなるということが分かっている。
As Is:現状
しかし、多くの人はそんなことは理解しているけど、なかなか英語を学ぼうとしていないのが事実。
Problem:問題
では、なぜ多くの人たちが英語の重要性に気づいているのにも関わらず勉強しようとしないのか?
結論、日本人の「可処分時間」は極端に少ないから。
つまり、勉強をしないのではなく、勉強ができない。
Solution:解決策
「スピードラーニング」は、
・誰でも気軽に英語学習できる教材。
・音声を聴きながら学習するという画期的な学習スタイル。
・そのため、可処分時間以外の時間(移動、お風呂、食事など)でもで学習することも可能。
ダイエット
To Be:理想
「ダイエットをして健康的なカラダを手に入れたい!」
ダイエットすることにより外見だけではなく、”自分に自信が持てるようになる”など内面的なメリットもある。
また、データから”周囲からの評価も上がること”が発表された。
As Is:現状
しかし、多くの人はわずか数日で終了している。
また、ジムに登録しているものの、定期的に続けることができていない現状。
Problem:問題
1人で頑張ろうとしても、最初だけやる気が出て、以降モチベーションが持続しない。
つまり、1人でやろうとすることが問題。
自分のモチベーションを持続的に維持してくれる仲間が必要。
Solution:解決策
「ライザップ」に登録すれば、
・専属のトレーナーがいつも見てくれる。
・個々のユーザーにマッチした正しい運動メニューや食事方法の指導があり。
・強制的にダイエットを続けることが可能。
まとめ
TAPS(タップス)法とは
To Be:理想
As Is:現状
Problem:問題
Solution:解決策
理想と現状のギャップの整理
理想 ≫あるべき姿
現状 ≫いまある姿
問題 ≫現状と理想のギャップ
解決策≫ギャップを埋めるアクション